頭打ち系ピクトさん

こんなに頭を打ってしまうピクトさんが、私は好きだ。



エスカレーターの手すりから身を乗り出し、



ガード板で頭を打つ。



駐車場の進入口のバーで。



自動昇降シャッターで。



重機の下で。



トラック後部のゲートで。



日傘で。



グランドプレートとやらで。



出入り口で。



天井で。



ロッカーで。



フォークリフトで。




写真屋さんの現像機で。



  500系のぞみで。



みなさん気を付けてください。



人が頭を打っている姿は情けない。
どんなに立派そうな人でも、
頭を打っている姿を見ると
とたんに頼りなく感じてしまう。

例えば政治家が頭を打ったらどうなるか。
街頭演説を終えてバンに乗り込む時、
車の入口で頭をぶつけてしまったら。
さっきまでうなずきながら演説を聞いていた有権者たちも、
「この人、ちゃんと公約を守れるのかな」と
突然不安になってくるだろう。

ただ、政治家の場合は
頭を打つ姿が逆に庶民的な印象を与え、
「ちょっと頼りないけど悪い人じゃなさそうだ」と
いい方にとられることもあるかもしれない。

一番気を付けなければならないのは
占い師や霊媒師などの、
神秘性を売りにしている人たちだろう。
頭を打ったとたん、
「どうやら普通の人らしい」と思われてしまう。

万が一、ドアなどで頭を打ってしまった霊媒師さんは、
逆にそのままガンガン頭をぶつけながら
悪霊に取り憑かれたフリをすることをお勧めする。



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